歴史から忘れ去られた女性天皇、皇極=斉明天皇。
彼女は、天智、天武天皇の母親で、二度天皇に即位するという前例のない経験をした方です。そして、現在、飛鳥に残る巨石を用いた巨石文化を推進し、さらに、祭祀施設用の「岡」を造るために15Km離れた天理市の石切場から飛鳥の地まで幅12メートルの人工運河を建造して石材を運搬。そして、百済滅亡に際し、百済復興を支援するため、唐・新羅連合軍に戦争を仕掛けることを決断しました。しかし、九州太宰府の近くで戦の準備をしていた際に、病に倒れ、崩御されました。
こんなぶっ飛んだ女性天皇がおられたことすら日本国民は知らなかったのです。その理由として、後に天智・天武天皇となる斉明天皇の実子、中大兄皇子、大海人皇子の業績の影に隠れ、また、有力豪族の力関係から重祚したと捉えられてきたのが、歴史的評価が低かった理由のようです。
ところが、これまで語られてきた斉明天皇の評価が根本から揺らぐ事実が明らかになってきています。彼女に対するこれまでの歴史的評価と考古学上の発掘成果が一致しないのです。
とても奇妙です。
そこで、斉明天皇とは、本当はどんな人だったのか。それを考える上で、具体的、視覚的イメージを持って謎の究明をしたい。そんな理由から、4回に渡り、YouTubeに動画をアップしました。
おばあさんを動画にしてもいまいち関心が湧かないので、宝姫で作ってみました。
動画は高画質でご覧ください。
1. 寶女王(たからのひめみこ)のイメージムービーを勝手に作ってみた(改)
2. 酒船石と斉明天皇 勝手にイメージムービーを作ってみた
3. 1枚の写真の人物をどこまで動かせるか:斉明天皇パート3
4. 宝姫(皇極=斉明天皇)イメージソング