学校給食のカレーライスの作り方が参考になる:1000人分のレシピだけどね

生活編

カレーライス1000皿分の材料

【材料】
サラダ油   1リットル
豚肉       32Kg
赤ワイン  1.8リットル
たまねぎ 65Kg
塩  250g
にんじん 25Kg
じゃがいも 46Kg
ケチャップ 2Kg
ウスターソース 2.3リットル
オイスターソース 1Kg
カレールウ 2種類のカレールー 7Kgづつ
粉末豆乳 2Kg
枝豆 9Kg
ガラムマサラ 10g
水   ひたひたになるまで入れる

一人分の分量

【材料】
サラダ油 1cc
豚肉 30g
赤ワイン 2cc
たまねぎ 50g
塩 1g
にんじん 25g
じゃがいも 40g
ケチャップ 2g
ウスターソース 3cc
オイスターソース 1g
カレールウ 12g
粉末豆乳 2g
枝豆 10g
ガラムマサラ 少々
水    全体量が200ccになるように入れてください。

一人分の分量 x 1000 で1000人分になるわけではない

 何ともすさまじい量ですが、1000人分のレシピなど見たこともなかったので興味深く視聴しました。

 これがなんの役に立つのか。もちろん、災害時の炊き出しに役立つ情報で、地域の誰かが知っておくべき情報です。

 1000人分と1人用のレシピで大きな違いは塩の量です。これを間違えると、1000人分の食材が廃棄されることになります。災害時であれば許されるミスではありません。

 行政の担当者はこのような知識があるのでしょうか。

コップの水は200リットル

 カレーライスだけ出されても水がないと困ってしまいます。最低でも、200ccの水とともにカレーライスを提供する必要があります。1000人分だと200リットルの飲料水が必要となります。更に、カレーライスを作るのに多くの水が必要になります。

 炊き出しは非常時に行うものですが、その時に必要な燃料や適当なサイズの鍋釜などの調理器具がなければ、1000人分のレシピは役に立ちません。

 一人用のレシピを1000倍すれば1000人用のレシピになるわけではありません。皿も1000枚、コップも1000個必要です。災害の現地にあるものだけで炊き出しの計画を立てるのは困難でしょう。

 やはり、炊き出しは、必要なものをすべて現地に持ち込み調理をするといいうスタイルにならざるを得ません。

 管理人は、巻き寿司の細巻きを400本作ったことがあります。超巨大な大皿二つに山盛りになる量です。必要となるのは大量のごはん。最も難しいのが、酢飯の作り方でした。

炊き出しにいちゃもんつけるのは差別

 たぶん、どこかの行政機関で、災害時の非常食としてベジタリアン用とかハラル食を用意している様な気がします。しかし、それは差別です。そもそも非常時に提供される非常食に食の嗜好・宗教上の配慮は無用だと感じます。そのような行為は、相手への配慮ではなく、一般人への差別に過ぎません。食に心配のある人は、日頃から自分で準備しておく必要があります。アレルギーで食べられる食物に制限のある人は、アロゲンの有無を確認できない炊き出しなど食べることはできません。そのことは自分がよく知っていることでしょう。