今日は、エジプトの話
スフィンクスの尻尾はどうなっているのか
エジプトの魅力は、何といってもカイロの近くのギザ台地にある三大ピラミッド、そして大スフィンクスでしょうね。
さて、スフィンクスの尻尾はどうなっているか、みなさんご存じですか。
実際にエジプトに行って見たことのない人は、写真でも見たことがないはずです。
ギザに行ったことがある人でさえ、「あれ? どうだったかな?」って人が多いのではないでしょうか。
それは、なぜか? それは、「絵になる構図」ではないから誰も撮らないからです。
だから、スフィンクスを絵になる構図を意識して写真を撮ると、どうしても正面か、ななめ横からの撮影になり、その結果、いつもお目にかかる写真になります。
さらに、レンズの関係上、尻尾の部分の撮影は、難しいのです。50mmレンズでは全然入りません。
スフィンクスは岩盤をくりぬいて建造しているため、岩盤がすぐ後ろに迫る後部の撮影は難しいのです。
それに、スフィンクスのお尻の写真に関心のある人は少ないのではないかと思います。
さらにさらに、尻尾がスフィンクスの身体の右側にあるため、スフィンクスの左側の道路に面した、撮影に適した場所から撮影したスフィンクスの写真には、当然、尻尾は写っていないのです。
これが、スフィンクスのしっぽの写真がない理由だと思います。
さて、実際、スフィンクスの尻尾はどうなっているのでしょうか。
下の写真がそれです。
正面からの写真です。この揃えた手を見ると、ネコ球を見てみたいと思うのは私だけでしょうか。
これは、CanonのEOS Kiss Digital で撮影しています。このカメラのすごいところは、標準で18-55mmが付いていることです。通常の広角でさえ28mmですから、18mmはとにかくすごいの一言です。
海外旅行には必需品だと思いました。カメラでこのシーンを・・・と思っても、広角でなければ入らないって経験、みなさんお持ちだと思います。
でも、広角の28mmでも実際は入らないような被写体がたくさんあります。後ろに下がって撮れるような場所がない場合、しかたなく、切り張り写真用にパノラマになるように撮影した経験のある人も多いと思います。
さて、カメラの自慢もこの辺にして、「ネコ」のテーマに入ります。
家ネコの起源は、古代エジプトと言われており、ネコを家畜化する一方で、神として崇拝していました。
その理由は、ネコの瞳にあるようで、「ねこの目のようにくるくる変わる」と言われるように、明るさや感情などによって、ネコの瞳は大きく変化します。
古代エジプトの人は、これを太陽がネコの瞳を通して、人間界を見るためだと考えました。そして、その信仰の結果、バステトという女神を生み出しました。
有名な「死者の書」には、太陽神ラーの化身である聖猫マトゥのことがかかれています。
今度、新しくネコを飼うならマトゥにしようかな。
古代エジプトでは、このように猫は神聖化されていたため、猫を殺傷すれば処罰の対象となったそうです。まるで、徳川の犬将軍の時代のようですね。
猫が死ぬと、家人は悲しみを表すため、眉を剃り落とし、猫の亡骸をミイラにして、手厚く葬ったそうです。そういえば、カイロの博物館でも、猫のミイラを見ました。
スフィンクスは、ライオンです、・・・と言われています。
本当にそうでしょうか。猫が神格化されているのに、なぜ、いまさらライオンなのか、ちょっと理解に苦しみます。
そこで、仮説を立てました。「スフィンクスは、実は猫である」、と。 その証拠が尻尾です。
ごらんのように、「これは、ライオンの尻尾」ですか。どうみても、ライオンではなく、どちらかといえば、猫とか犬の尻尾に見えませんか? ライオンのように全然先っぽがフサフサしていませんね。
まあ、これは、近年に修復されたせいかもしれませんが。しかし、エジプト考古学学会は、修復にあたり、検証しているはずですし・・・。
真偽はさておき、スフィンクスを見ると猫好きの私は、親近感を感じるのは確かです。
ついでですが、お気に入りの写真です。
エジプトのお巡りさんは、暑い中、大変な仕事だと思いました。
博物館で撮影したネコのミイラの写真が見つからないので、見つかったらUPします。HDDがクラッシュしたため、すべてBack Upからなので、分散していて探すのが大変です。でも、Back Upがあるだけましですが。
(この記事は、本館から移動して、書き直しています。本館の記事は削除しています。)