管理人は盛岡のソールフード・じゃじゃ麺が大好き! 数ヶ月食べないでいると無性に食べたくなる。
しかし、食べたいのはじゃじゃ麺の元祖「白龍(パイロン)」のものだけ。他の店のじゃじゃ麺ははっきり言って美味しくない。このため、定期的に「白龍(パイロン)」からネットで購入しています。
しかし、「白龍(パイロン)」のじゃじゃ麺は値段が高いと感じます。以前は、正にソールフードの値段だったのに、近年は強気の価格設定になっています。店で食べるのも通販で買うのもほぼ同じ値段では、不満が爆発します。
ところで、先日、盛岡の親戚の家に泊めてもらったとき、お土産に「じゃじゃ麺」を頂きました。袋をちょっと見ただけで白龍のじゃじゃ麺ではないことが分かりました。ちょっとガッカリ。
家に帰って、お土産で頂いたじゃじゃ麺を食べてみることにしました。
簡単な包装の袋に2食分入っています。ほとんど期待していなかったのですが、ゆで時間を確認するために袋の裏を見たら、製造元が「中野製麺」になっています。えっ、と驚いた管理人。そして、食べる前から美味しいと確信できました。
実は、じゃじゃ麺のおいしさのヒミツは麺にあります。白龍の麺は「中野製麺」が製造している特注麺で、ゆで時間は15分ほど。
今回の中野製麺の「じゃじゃ麺」は、白龍の麺より少し細麺になっています。そのため、ゆで時間は10分です。
さて、お味は?
白龍のじゃじゃ麺と全く遜色がありません。管理人が言うのですから信じて下さい。
盛岡市内にあるどのじゃじゃ麺店でも失敗するのが麺です。白龍の麺はじゃじゃ味噌にぴったり。どんなにじゃじゃ味噌が美味しくても、それに合った麺でないと台無しになります。
ところが、今回食べたのは、その麺を製造している「中野製麺」の麺なのですから、不味いはずがありません。
まず、味噌ですが、機械で製造しているらしく、口当たりのよい、固形物のない味噌になっています。一方、白龍のじゃじゃ味噌は、挽肉の食感を感じる味噌になっています。
「中野製麺」のじゃじゃ味噌は、白龍のものと比べて全く遜色がありません。香辛料控えめで無難なく仕上がっています。初めて食べる方は、こちらの方が美味しいと感じるのではないでしょうか。ただ、味噌の量が少ないので、チータンタンは食べることができません。
次に、麺です。本家本元の「中野製麺」の麺です。少し細麺になっているため、ゆで時間は10分。白龍のじゃじゃ麺より5分も短いゆで時間です。
この「中野製麺」のじゃじゃ麺は、かなり以前から売られていたようです。2005年にアップされた記事にこの麺が紹介されていました。知らなかったのは管理人だけかも。しかし、これを入手する方法がない。「中野製麺」のホームページを見ても、この麺はネット販売されていません。近くのスーパーに相談してみようと思います。
たっぷりのネギ、キュウリ、そして、おろしニンニクとショウガ。これにラー油をたっぷりかけて頂きました。本当に美味しい。
東京でもじゃじゃ麺を食べられるけれど・・・
実は、じゃじゃ麺が無性に食べたくなったので、東京で食べられる店を探したら、ありました。現在、1件だけあるようです。盛岡出身の方が経営しているらしい。
早速、行ってみたのですが、結果は、・・・。
この人、本当に盛岡出身なの? と感じました。じゃじゃ味噌はそれなりですが、麺が違う。「中野製麺」の麺を使っていないようで、とても後味が悪い。申し訳ないのですが、管理人の評価は0点です。店を出てから、後悔しました。食べなきゃよかった。
店には、有名人が多数来店しているようで、色紙がたくさん飾ってありました。しかし、この味をじゃじゃ麺の味だと誤解されても困ります。そう感じました。どうして、中野製麺の麺を使わないのだろう? 不思議です。
白龍は、中野製麺に麺の製造を依頼しています。しかし、なぜ、ゆでるのに15分もかかる太麺を依頼しているのか。もっと細麺にすればゆで時間が早くなり、燃料費も、提供できる皿の数も増えます。でも、じゃじゃ麺を考案したおじいさんはそんなことはやらなかった。麺とじゃじゃ味噌との絶妙なバランスを知っていたからなのではないかと思います。
味などそっちのけで、ゆで時間の短縮を追求するあまり、最近の経営者は、安易に細麺にしてしまう。その結果が、ゲロマズだとは気づいていない。
じゃじゃ味噌
管理人は、海外にいるときも自分でじゃじゃ味噌をつくってじゃじゃ麺らしきものを食べていました。じゃじゃ味噌は、白龍の味にかなり近いものを作ることができます。しかし、麺はどうしても中野製麺のものでないとダメ。様々なメーカーのうどん、太打ち麺、生麺を試しましたが、どれもこれもじゃじゃ麺には合いません。他の麺は、本当に不味いのです。
白龍からネットで購入した味噌はたくさん入っているのでいつも余ってしまいます。そのため、市販の麺で食べようと試みるのですが、とても不味い。食べている途中で捨ててしまうこともあります。白龍の味噌なのに、麺がだめだとじゃじゃ麺がとても不味くなるのです。管理人が麺にこだわっている理由はここにあります。
この記事を読んで、人それぞれの意見があると思います。ところで、白龍にロースー麺があることをご存じでしょうか。管理人は一度も食べたことがないのですが。鶏ガラダシの醤油スープに麺を入れた食べ物なのですが、これを食べたことのある人はほとんどいないでしょう。なぜ、ほとんど誰も注文しないのにメニューにあるのか。
ロースー麺はたぶん美味しいと思いますが、白龍がロースー麺を提供しているのは単にオマケ。本当に欲しいのはスープです。このスープを味噌に混ぜることで濃厚なじゃじゃ味噌になり、チータンタンの出汁になります。